シューマン
ザクセン(現在のドイツ東部の州)のツヴィッカウに生まれました。ライプチヒ大学とハイデルベルク大学で法律を学びますが、ベートーヴェンやシューベルトの音楽、詩人パウルに傾倒し、音楽と文学どちらに進むか迷いました。結局音楽の道を志し、後の妻クララの父フリードリヒ・ヴィークからピアノを学びます。ところが指を痛めてしまったためピアニストの道を断念、作曲活動に注力し、ピアノ曲「謝肉祭」、「クライスレリアーナ」などの名曲を次々に発表しました。30歳の時当時の著名女流ピアニストのクララと結婚し、その幸福の中で歌曲集「詩人の恋」「リーダークライス」などの珠玉の作品を一気に書きあげました。評論においては21歳の時「諸君、脱帽したまえ。天才だ」との有名な言葉でショパンを紹介し、24歳の時には「音楽新報」を創刊、43歳の時「新しい道」と題する記事の中でブラームスの才能も紹介しました。けれど精神を病み、46歳で亡くなりました。しかし彼はロマン派の代表的作曲家で、特に歌曲は、抒情的な旋律、歌と一体化したピアノによって、ロマン派歌曲の歴史を開きました。代表作はピアノ曲「子供の情景」、歌曲集「ミルテの花」、交響曲第3番「ライン」などです。
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シューマン(1810~1856)
ドイツ・ロマン派の代表的作曲家。音楽評論でも功績を残した。代表作は歌曲集「詩人の恋」、「女の愛と生涯」など。