作曲家について覚えるシリーズ第9回の今日は、「ピアノの詩人」ショパンです。
ショパン
ポーランドのワルシャワ近郊に生まれました。母や姉からピアノを習い、7歳で最初の作品を書き、8歳で公開演奏会を行いました。その後ワルシャワ音楽院で学び、20歳で代表作ピアノ協奏曲第1番、第2番を発表しました。しかしその年ウィーン滞在中に、故郷のワルシャワでロシアからの独立を求める人々の蜂起が起きたため帰国を断念し、翌年パリに赴き二度と故国には戻りませんでした。その後22歳の時パリでデビューし確固たる名声を築き、メンデルスゾーンやシューマンらの音楽家や詩人ハイネ、画家ドラクロワらと交流しました。しかしこの頃には肺結核におかされ、最期までこの病に苦しみました。26歳の時に知り合った作家ジョルジュ・サンドとの恋は有名で、サンドの献身的な看病のもと、マヨルカ島やパリで共に過ごした10年間に最も円熟した作品を書きました。
彼の作品はほとんどがピアノ曲で、故国ポーランドの民族舞曲ポロネーズやマズルカを楽曲形式として用いた独自の表現様式を確立し、繊細で優美かつ幻想的な数々の名作を残しました。代表作はバラード第1番、第4番、58曲のマズルカや16曲のポロネーズ等です。
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ショパン(1810~1849)
ポーランドの作曲家。ロマン派を代表する作曲家で、多くのピアノの名曲を残したことから「ピアノの詩人」と呼ばれている。代表作は24の前奏曲集op.28、12の練習曲集op.10、op25など。